泣くと。

兵器擬人化一次創作と映画の感想と日常

戦艦大和に乗ってきた


10/29〜11/13の期間中、神奈川県は横須賀の記念艦三笠にてVR体験イベント「VR戦艦大和 竣工記念式典」が開催されております。
実は私、以前にもこの体験イベントに参加しています。詳しくは「2015/02/05 今更だけど、先々週 横須賀に行ってきたんよ」に書いてあります。

初めてこの企画のことを知ったときにすごいなって思ったんですよ。だって戦艦大和が建造されるんですよ、しかも仮想現実空間に。
普通の現実空間に原寸大のレプリカを建造するのと違うところは、VRは「仮想現実空間である故に修正や拡張が可能で、しかも見る側が場所を選ばない」ってところだと思います。だから、普通は見られない角度(立ち位置)からものを見たりすることもできるし、博物館みたいに人ごみや時間を気にする必要も無い。
すごいなぁ……。初めてVRを作った人もすごいですし、そのVRで大和を建造しようって思うのもすごいですよ。更に実現させてくれたというのが本当にもう……。

というわけで、体験イベントの開催を知って、「絶対行こう」と思っていたのを行動に移してきました。
始発でGOして9時ちょっと前に汐入に到着。
汐入ターミナルに行ってみたら軍港めぐりの当日券があるみたいだったので13:00便のやつを購入してさっそく三笠に向かいます。


三笠に来るのも三度目なんですが、かつてないほど気持ちのいい青空でした。

観覧券を購入して、いざ三笠へ。

受付の方「おはようございます〜!記念艦三笠は初めてですか?」
夜井「おはようございます。何度か来てます」
受付の方「じゃあ、見学ルートとかも大丈夫ですね。あ、もしかしてVRの大和見に来たんですか?」
夜井「そうなんですよ」
受付の方「本日はどちらから」
夜井「名古屋からです」
受付の方「おお……、遠いところをわざわざ……」
夜井「いえいえ……めっそうもない……」

むしろ三笠でやってくださってありがとうございます。

一応、前日にVRの見学を予約したので、その予約した時間帯になるまでは三笠見学をしていました。


私も友達がいればここで日本海海戦ごっことかするんだけどな。今日は一人だったからな。

予約した時間が待ちきれずに、15分くらい前から体験イベント会場周辺をうろうろしていました。そろそろいいかな……、まだちょっと早いかな……とか考えながら。そうこうしているうちに時間になったので落ち着けー、落ち着くんだーと自分に言い聞かせながら、会場へ続くラッタルを降りていきました。

会場は数台のPCが並べられ、参加者の人々がそれぞれヘッドセットを装着してVR大和を体感されていました。もうこの時点で動悸が止まりません。
順番が回ってきたので、さっそくスタッフの方から説明を受け、ヘッドセットを装着。今回は5〜10分くらいのプレビュー映像を体験するので、なにかコントローラーで操作したりとかはありませんでした。

最初は真っ白い空間に「VR戦艦大和 竣工記念式典」みたいな感じでタイトルが映し出されていました。

スタッフの方「文字の方、見えていますか?」
夜井「はい、大丈夫です」
スタッフの方「それではVR映していきますので、また何か不具合があったら教えて下さい」
夜井「はい!…………おぉおおおお……!」

まず、映し出されたのは大和の右舷前甲板から見渡す景色。

目の前には高柳艦長(だった気がする…!多分高柳艦長だった気がする!)その後ろには乗組員たちと、とてつもなく巨大な一番主砲塔。
右を見やれば、艦首から甲板へは緩やかな傾斜があり、大和坂を確認することができ、左を見やれば、喇叭手が軽快に音を鳴らす少し遠くに、聳え立つ艦橋が……!……艦橋が遠い。一番主砲塔の前に立っていても遠く感じる……これが、……これが大和の大きさか!!!
艦長たちが敬礼で出迎えてくれたので、私も敬礼しようと思って腕を上げかけたんですが、何ぶん目隠しをしているのと同等の状態なので、「誰かにぶつかるかもしれない」と、敬礼しようとする腕は押さえつけました。おかげで周りの人には私が右手に何かを宿した中二病に見えていたと思います。

映像が切り替わると、今度は司令塔の中にいました。

せ、せまい!!さすがは装甲50センチ、鉄壁の司令塔!!ちなみにここは司令塔と言いつつ普段は操舵室として使われています(前述しているとおり狭い場所だったので、大人数は入れないのです。戦闘指揮はおおよそ第一艦橋で執ります)。なので映像の中でも操舵の様子を見ることができました。私も操舵輪をこう、ガーって回したい。

と、思っていたらまた映像が切り替わり、今度は第一艦橋にいました!

ほあああ〜〜!!大和の戦闘指揮所だ!テンションあがるぅ〜↑↑!!と思いながらあたりをきょろきょろ見渡していると、自分の右手側にめちゃくちゃ穏やかな微笑みをたたえている人が……ずっと見てきている……。あれは一体、どなただったんだろう……。

そしてまた映像が切り替わると、今度は左舷側の前甲板にいました。

「別の艦と反航したりするのかな?」と思って海を見ていると、ゴゴゴという音が響いてきました。見上げると、主砲塔が回転している。砲身を高く掲げながら左舷に向けて回転している。常々思っているんですけど、大和の46センチ砲って本当に大きいんですよ。今回VRでそれを体感して「そりゃ一斉射の衝撃で人が投げ出されるわ!」って納得しました。『打ちー方ー、はじめ!』の声の後、警告音のブザーが3回轟き、主砲3基9門の一斉射が!!

……で、一斉射に身体がビクっとなったところで体験は終了。
私は終始ニヤニヤしながら、小声で「うわ、すごい」とか「おぉお…!」とか「すごい、うそ、すごい……!」って言ってたので、多分わりと不審者だったと思います。

こちらのVR大和、製品版は当初11月23日にリリースとのことでしたが、戦艦大和の竣工日である12月16日リリースに変更されておりました。粋な計らい、大和好きとしてはとても嬉しいです。
製品版ではもっと水偵の格納庫や、艦長室、烹炊所なんかも見られるようで、その内容がとても気になります。そもそも私はオキュラス(VRを見るためのヘッドセット)持っていないので、まずそれを購入するところからなんですが、お値段は10万弱といったところでしょうか。貧民にはとても高価な代物なので、帰りの新幹線の中でどうしようか熟考していたんですが、1から大和建造するよりも全然安いな?(錯乱)というふうな結論に至ったので、購入も超前向きに検討していきたいです。

ん?体験イベント会場の写真はないのかって?
……すみません。本当に興奮して撮るの忘れてました。
たった数分の体験だったのに、それが終わってからもしばらく口角が下がらなかったんです。本当に興奮しました。

ということで、三笠を後にし、軍港めぐりに行くことに。
乗船開始の30分前には桟橋に着いたのに、もう人でいっぱいでした。すごい人気です。





ですが、残念なことに今日は第七艦隊のおふねたちは修理中の艦を残して、殆ど出払っておりました。空母、見たかったんだけどなぁ。


長浦港付近では、海洋観測艦のお三方を見ることができました。
手前から、「にちなん」「わかさ」「しょうなん」

そして、退役した艦も最期のときをひっそりと待っているようです。

手前が今年6月に退役した、掃海艇「やえやま」
奥が、同じく今年7月に退役した、掃海艇「つしま」です。
本当に、お疲れさまでした。


横須賀港で並んでお見送りとお出迎えをしてくれたのは「きりしま」と「てるづき」でした。

その他の写真はこちら(Tumblr 別窓で開きます)

今日、横須賀で過ごした時間は、とても濃いものになりました。まだ余韻が消えない。

【撮影機材】
NIKON デジタル一眼レフD5200
レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

戦艦大和が喪われてから70年あまり、
時代は巡って、その形式を変えながらも、史上最強の戦艦は再びこの世界に戻ってきた。

帰りの新幹線の中、ちょっと泣きそうでした。

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